大学3年生の皆さま、そろそろ受けたい業界や興味のある企業について考え始めた頃でしょうか。
今回は、弊社キャリアコンサルタントから、就職活動を効率的に進めて行く方法についてお伝えします。ちなみにお伝えするコンサルタントは、キャリアコンサルティング技能士(キャリアの国家資格)保持者で、大手企業数社の人事採用経験、複数大学での就職指導、企業でのカウンセリング経験を持っています。
その1.受けたい企業に学校推薦などの枠があるかをチェック
どの大学にも就職課やキャリアセンター(名称はいろいろ)があります。そこには、各企業から大学生向けに来る求人枠(推薦など)の情報があります。この求人枠には、一般受験とは違って、例えば「一次面接などをスキップして突然最終面接に行けてしまう」といった特典があります。メリットはなんと言ってもグンと競争率が低くなること、デメリットは一度受かったら断れないケースが多いことです。 もし、本気で行きたい企業があれば、その企業の推薦枠が大学にあるか(今の時期だと過去にあったか)確認すると良いでしょう。推薦と一般受験の併願がNGの企業もありますので、そのあたりについても大学の就職課に確認することをお勧めします。
その2.行きたい企業に大学の先輩がいるかどうかをチェック
就活になると必ず話題に上る『学歴フィルター』ですが、学歴云々の前に、企業によって入りやすい大学があることは事実です。企業側は優秀な学生を採るのに必死ですが、どの企業も共通して“社内外の人間関係を良好に保ち、パフォーマンスを発揮できる人”を採りたいと考えています。このような人材を企業側が短期間で見極めるため、既に社内で活躍している社員にリクルーティングさせているのです。ですから、行きたい企業に自分の大学の先輩が多ければ、入社できる確率は確実に上がります。今のうちからOB・OG訪問なども計画しておくと更に良いと思います。
その3.特定の業界や企業に固執しないこと
就職活動に入る前から、絶対に行きたい業界に固執し、その業界以外には全く興味を持とうとしない学生がいます。多いのは、航空業界、出版業界、広告業界あたりでしょうか。絶対にその業界に行きたいという思いを否定はしません。むしろ夢があり素晴らしいと思います。 ただ、同じ業界に固執し過ぎることのリスクと長い目でのキャリアプランも考えてみましょう。就活スケジュールに同じ業界しか入れず、全てNGだったとき、同じモチベーションで違う業界企業で就活できるでしょうか。広く業界研究をしてみれば、受けたい企業が変わってくることもあり得ます。新卒では憧れの業界に入れなかったとしても、違う業界でキャリアやスキルを身に付け、それを武器に憧れだった業界に転職して成功した人もいます。キャリア人生は長いのです。
如何でしたか? まだ12月、されど12月。微妙な時期ではありますが、就職活動本格化の前に考えるきっかけになれば幸いです。