お知らせ・ブログInformation

2015年12月13日 副社長のブログ

SOC(首尾一貫感覚)

ストレスに対処する能力の一つとして、SOC(sence of coherences)と呼ばれるものがあります。SOCは、元々イスラエルのアントノフスキーという健康社会学者が提唱したもので、日本では“首尾一貫感覚”と訳されています。自分の生きている世界は筋が通っていて矛盾がない、と思える感覚です。もう少し具体的に言うと、自分の生きている世界は安定していて先行きも見える、何かあっても何とかなる、生きていく上で辛いことがあっても意味がある、と思える感覚ということになります。

このような感覚を持って日々生きている人は、周りから何らかの刺激を受けても、それをストレッサー(自分にストレスをかけるもの)だとは感じず、ノンストレッサーだと感じることができる。たとえストレッサーだと感じても、自分には関係がないと判断し、たとえ自分に関係あるストレッサーだと思っても、利用可能な資源を組み合わせて対処できると受け止めることができる。SOCの高い人は、このような傾向を持つと言われています。

では、SOCを高めるにはどうすれば良いのでしょうか。例えば職場では、若い世代がストレスを上手に受け止めることができるよう、サポート体制を整備することも有効な方法の一つです。ストレスに対峙するときに利用できる資源があり、それを利用してストレスを乗り越えるという成功体験を重ねることは、SOCを高めることにもつながります。

btn_top