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2016年1月7日 副社長のブログ

10,000時間の法則

『10,000時間の法則』をご存知でしょうか。1990年代はじめ、心理学者K・アンダース・エリクソンが、プロのスポーツ選手、世界的な音楽家、チェスの名人など、競争の激しい分野で良い成績を収めた人を調査して導いた法則です。
博士は、それぞれの分野でトップに達するために、どのくらい時間がかかるか調べました。その結果、トップに立った人たちは練習におよそ1万時間を費やしていることが分かったのです。

何年かで10,000時間の練習時間を確保するために、1日当たり必要な時間は次の通りとなります。
2年の場合:10,000 / (2 × 365) = 13.7時間
5年の場合:10,000 / (5 × 365) = 5.4時間
10年の場合:10,000 / (10 × 365) = 2.7時間
社会人の場合は、現実的には10年のケース、つまり1日2.74時間(約2時間45分)が妥当なところでしょうか。

では、1日のうち約2時間45分を10年後の目標のためにひたすら費やせば、誰でもトップクラスに到達できるのでしょうか。
博士の原著論文によると、練習が計画的であればあるほど、また得意分野であればあるほど、上のレベルに達することができるということです。やみくもに練習するよりも綿密な計画が必要であり、当然かもしれませんが、苦手分野よりも得意分野の方が結果は出やすいのです。

さらにここで、もう1つ重要なことがあります。それは、どのタイミングで、どのような人と「繋がる」ことができるかということです。
人との出会いは「運」であると思われがちですが、この「運」は比較的平等に与えられています。しかし、自分の立ち位置をしっかり把握していないと、どのような人と出会っても結果的に「繋がる」ことができず、「運」を成功に結び付けることができないのです。

1日2時間45分を自分の明確な目標のために計画的に費やすとどうなるでしょうか。10年未満であっても、自分自身の立ち位置が分かり、どのような人と繋がるべきかが明確になるでしょう。
すると、あなたが変わり、周りの景色が変わり始めます。「運」を掴むということはそういうことなのだと思います。
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